2016-12

ウッドチップ舗装

 震災復興のために協定を結んでいる岩手県大槌町に来ています。
 写真は、仮設商店街に木高研が施工した木製ウッドチップ舗装です。
 5年経過して、このような状態です。


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CLT床版橋の竣工は来年3月になりました

 このブログでさんざんPRしてきた日本初のCLT床版橋ですが、積雪等の諸般の事情により、竣工が来年の3月になりました。
 お問い合わせ頂いたマスコミ関係の皆さんにお詫びいたします。
 日程は確定していませんが、おそらく橋桁・床板の設置は3月の上旬、舗装工は3月の中旬になるものと思われます。


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ふたたび、集成材と単板積層材(LVL)の違い

 
 アクセスが多いので、再度アゲました(2016年12月04日)。

 このことに関して、あまりにもいい加減なネット情報が検索結果の上位に表示されてしまうため、混乱している人が多いようです。デタラメ情報は早く削除してくれればいいのですが、そういうシステムにはなっていないために、いつまでも混乱したままになっています。

 ★Wikipediaの解説も「いい加減さ」あるいは「我田引水」という点では似たりよったりです。

 ★コトバンクの解説も、まるでズブの素人が書いたような説明になっています。

 一般的に「積層材」とは薄い板状の原料を積層したもののことをいいますが、木製楽器のような特殊な用途は別にして、木材関連では専門用語として、「積層材」という用語は使いません。JAS規格にも定義はありません。

 それはそうでしょう。合板だって、一般的な集成管柱だって、薄い板状の原料を積層した製品ですから、単なる「積層材」では何のことだか意味が分からないわけです。

 拙著にも詳しく書いてありますが、もし信頼できる木材の専門家に「積層材って何?」と聞いたら、きっと「それって単板積層材のことですか?」と聞き返されるでしょう。

 「単板積層材」は、薄く剥いて作った単板を一方向に並べて積層接着した製品です。ただ、こんなふうに単純に表現してしまうと色々矛盾が出てしまうので、正確な定義はJAS規格を参照してください。

 なお、リンク切れの場合は「単板積層材の日本農林規格」で再検索してください。


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(平角サイズの構造用単板積層材LVL)

 単板ではなくて、ひき板を一方向に積層接着した製品、あるいは小角材を幅はぎ接着した製品を「集成材」といいます。ですから集成材は積層された製品ばかりではありません。テーブルトップのように幅はぎされただけの製品も「集成材」となります。
 もし、集成材とはひき板を一方向に積層接着したものであるなんて解説している人がいれば、その人の言うことは???ですね。なぜ日本で「集成材」という用語が出てきたのか、その歴史が全然分かっていない訳ですから、ご注意下さい。
  いずれにしても、正確な定義はJASを参照してください。

 このように元々の原材料が同じ丸太であっても、加工方法、品質管理、強度特性などなど、両者は全く異なる製品です。

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(上から、集成材、単板積層材、PSLパラレルストランドランバーの木口断面です)


 もちろん集成材の中にも造作用から構造用大断面集成材まで色々な種類があります。種類によってそれぞれの要求性能も特性も大いに異なります。いい加減なインターネット情報に惑わされないで、きちんとした著書を参照してください。

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(構造用集成材:今さら人には聞けない木のはなしより)

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(造作用集成材:今さら人には聞けない木のはなしより)

 上記以外のデタラメな用語、例えば「集積材」などは存在しません。単なるワープロミスでしょう。

 また、「積層木材」という用語は存在し得ますが、「積層材」と同様に、それだけでは何のことか分かりませんし、当然JAS規格等にも定義はありません。混乱を避けるためにも思いつきの用語は勝手に使わない方がいいでしょう。

 なお、「合板」は単板を奇数枚、直交積層させたものです。これによって無垢材や集成材や単板積層材では得られない、高いせん断強度と寸法安定性が得られます。もちろん、合板に関してもきちんとした定義はJASを参照してください。

 当たり前ですが、著作権、版権がありますので、著書の内容を勝手にインターネット上に載せることは出来ません。悪しからず。

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2015/10/01追記
スギラミナ・活用研究会のFacebookページはこちらです。


★★★   2015/09/28追記  ★★★ 
 いつまで経っても「集成材 積層材 違い」というアクセスが後を絶たないのはなぜなのか、不思議でしようがなかったのですが、どうも北林産試が使い始めた「単板集成材」という表現が原因なのではないかと思います。

 この製品は、まず、短小な単板積層材を作っておいて、それを集成材のラミナと見立てて、たて継ぎ・積層接着したものです。無理に表現するなら「LVLブロック集成材」という感じでしょうかね。
 
 長尺の単板積層材を作るのには単板のたて継ぎ部分を集中させないようにしなければならないのですが、それには手間暇がかかるので、こういう製造方法が考案されました。

 ただ、この方法ではJAS製品の単板積層材(LVL)として認められないので、建築基準法の37条認定を個別にとろうとしているようです。認定がすでにとれたかどうかはよく知りません。

 このアイデアは昔からあって、日本では熊本の業者が旧建築基準法の38条のあった時代に、認定をとったのが最初だったと思いますが、製品の分類としては単板積層材の範疇に入れるべきものです。

 まあ、いずれにしても名前が紛らわしいですね。


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来年の干支 もらいもの

 ヒノキの間伐材です。これで35年生とは、信じられませんね。この頃、スギしか見ていないので、なんだか奇妙に感じます。
 まあ、上手く切り込みが入れてあって、これなら割れませんよね。
 拍手拍手。


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昨日、木高研の外部評価委員会が開催されました

 昨日(12月1日)の木曜日、今期中期計画期間中で、最も重要な運営関連会議である、外部評価委員会が開催されました。
 例年開催されている運営協議会ではPDCAサイクルのCAが今ひとつはっきりしないところがあるので、そのあたりをきちんと評価していただこうというのが目的です。
 3名の外部評価委員の先生がたからは、大変貴重なご意見を頂きました。
 この場を借りて厚くお礼申し上げます。
 結果は自己点検・評価報告書にまとめ、今後の運営に反映させる予定でおります。
 


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木材関連業界の業界誌である「Woodmic」(ウッドミック)の12月号に

 「能代からの挑戦」という刷り上がり5ページの記事が掲載されます。
 内容は木高研と最近の技術開発の紹介です。
 凸凹CLTやCLT床版橋なども紹介されています
 きれいなカラー版です。
 木高研の紹介資料として使えるでしょう。


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【秋田木材報告88】サン・ウッド能代の体育館

 先週、風の松原に守られる人々の会の講演会で行ったんですが、なにかちょっと湾曲集成材の断面のバランスが違うんですよね。
 どこがどうなのかと聞かれても答えられないんですが・・・。
 ラミナが違うのかなぁ・・・。

 
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【秋田木材報告87】防風柵

 「ウッディさんない」で見せてもらいましたけど、廃棄の時のことを考えると、確かに金物を使わない接合を考えないと・・・。
 方向性としては、生分解性プラスチックの釘とか、圧縮木材の釘を作って、打ち込んだ時に周りの木部から水分を吸収させて膨潤させるとか、いろいろあるんでしょうけどね・・・。
 私の趣味から言えば、伝統系の継手仕口だけで何とかしたいところですけどね。


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この飛行機に乗ると18時(午後六時)ころに木高研に着きます

 東京では「能代かぁ・・、遠いなぁ。新幹線で行って秋田駅よりまだ向こうでしょ。」という人が多いのですが、実はこの飛行機に乗ると、2時間足らず、つまり夕方の六時に木高研に着きます。
 もちろん、自分の車が空港の駐車場に置いてあるとしての話ですが・・・。


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今年度、第三回供給調整検討委員会

今年度、3回目の供給調整委員会。
バイオマス利用での議論が白熱。
ただ、委員会の本筋とは関係ないところでの、議論となってしまった。
司会を務める委員長としては大反省。
その後、木青連の交流会に参加する予定が、急用が入って、急遽取りやめ。
結局、夜中のこんな時間に、パソコンに向かって仕事をする羽目に・・。
 


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CLT床版橋はこんな状況(第6報)

 見ての通り、床版に関してはほとんど準備が整ったという感じです。

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ちょっと感激でした

山内(さんない)のブドウは劇的に美味しい。
サニードルチェ二してもシャインマスカットにしても、甘さがちょうど良くて絶品ですね。
これは気候なんでしょうかね。それとも土壌か。
いずれにしても、実に素晴らしい。


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昨日は本荘で今日は山内

 一昨日は秋田キャンパス、昨日は本荘キャンパス、そして今日は横手のさんない。
 らくに走行距離が500kmは超えてますね。
 つくばなら、多いときで一ヶ月に1000kmですからね。


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本荘キャンパスで見かけた集成材のベンチ

 今日は朝から、本荘キャンパスの大学院棟で、特論の集中授業でした。
 これはA棟においてある集成材のベンチです。
 上から見るだけでは何だか分かりませんが、集成材の裏側に工夫があります。


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今年度の実大CLT曲げ実験に使う秋田スギのラミナ

 来年の2月に長さ12mのCLTを曲げ試験する予定です。
 今のところ、秋田ではそんな長大なCLTは製造できませんので、またぞろ、某県に原料ラミナを運んで作ってもらう予定です。


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確かに等方性CLTという用語は正確ではありませんね

 今日の「知の集積」のキックオフミーティングでもちょっと議論になっていましたが、等方性CLTという用語は厳密に言うと正確ではありませんね。
 弱異方性CLTとか、非異方性CLTとか、疑似等方性CLTという表現の方が工学的には正しいですが、どちらも、用語としては誤解を招きそうだし、パンチもないのでやめた方が良いでしょうね。


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連載・執筆の状況は

 北羽新報の連載は、地震のシリーズがあと2回続きます。熊本地震の影響についてと、四号建物の話です。
 日刊木材新聞のほうは、腐朽菌の話と、DNAの話が校正済みです。ATPの話は現在高田先生に追加部分を書いてもらっています。
 某出版社から編著を頼まれている専門書は、ようやく執筆陣が決まったところです。出版になるのはだいぶ先になるでしょう。
 ちなみに、明日はまた東京で会議です。急に決まった5年プロジェクトのキックオフミーティングなので、無理をして出かけます。
 あおりを食らってしまった皆さん。
 ごめんなさい。
 写真は、秋田では有名な「歴史ロマンに満ちたトイレ」。


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CLT床版橋はこんな状況(第5報)

 一見するとPC版のような・・。軽さは全然違いますけどね。
 見ためよりもガサで勝負ということ。


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【秋田木材報告86】御所野ふれあい地区公園の展望台

 空港へ行くときは、たいてい高速のインターから行きますので、こちらのほうへは滅多に来ないのですが、たまに通ると、この構造が気になります。
 やっぱり、鉄の錆が・・・。
 木材の方が・・・。


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CLT床版橋はこんな状況(第4報)

 今日も、孔開け加工中です。
 今日は横手のWoodyさんないさんが来られました。


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プロフィール

林知行 

Author:林知行 
 秋田県立大学
 木材高度加工研究所
 所長(兼)教授(2014/04/01)
 国立研究開発法人 森林総研フェロー

 秋田県立大学木材高度加工研究所に異動しました(2013/08/01)。

 プロでも意外に知らない<木の知識>が学芸出版社から刊行されました。上のアンダーラインをクリックしてもらえれば、学芸出版社のホームページにつながります。目次や著者紹介等はそこから参照できます。直販ページやAmazon等へのリンクもそこにあります(2012年9月15日)。

 依頼や問い合わせに関しては、各ページのコメント欄に書き込んでください。私だけに通じます。記事には全く反映されません。(2013/04/01)

 新しいブログをつくるのではなくて、前著のブログの名前を改称して、新たに内容を付け加えることにしました。(2012/09/01)

 以下は前著「今さら人には聞けない木のはなし」の紹介文です。

 日刊木材新聞紙上の連載で話題を呼んだ「今さら人には聞けない木のはなし」が、一冊の単行本として発売されました。ご注文は直接日刊木材新聞社のホームページからお願いします。簡単に購入できます。定価1575円(税込み)です。
 
 「今さら・・」の目次はここへ

 著書のあとがきに書いてありますように、記事にならないまま私のコンピュータの中に眠っている書きかけの記事やメモなどを、一部分だけですが、「ブログ編」として公表することにしました。
 そんなわけで、本人しか意味が分からないところが多くなるかも知れません。

 2012/01/01追記
 販促という本ブログの当初の目的は達成されましたが、リピーターの方もおられますので、これからもネットに出にくい関連雑情報を掲載します。

 「今さら・・」の販売は一般書店のルートにはのりませんので、ご注文は直接日刊木材新聞社からお願いします。Amazon等でも取り扱っていません。
 なお、もしリンクがつながらない場合は「日刊木材新聞社」で検索をお願いします。

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